おんころぐ

主に5大癌(胃大肺乳肝)に関する論文などを備忘録として。

【NSCLC】免疫チェックポイント阻害剤後の化学療法の効果

Propensity score-weighted analysis of chemotherapy after PD-1 inhibitors versus chemotherapy alone in patients with non-small cell lung cancer (WJOG10217L).

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/32066647

abstract
・Chemo→ICI→Chemo vs Chemo→Chemoのレトロ解析(1439例
・ChemoのレジメンはDTX、DTX+RAM、S1、PEM
・主要評価項目は奏効率
奏効率は18.9% vs 11%で有意に改善
・PFSは2.8 vs 2.7
・OSは9.2 vs 10.4
ICI後のChemoは奏効率は改善するがOSには反映されず
→レジメン別ではRAM+DTXはOS(OS17.5M vs 13.5M HR0.67)で良い傾向が示された
→OSでは唯一RAM+DTXレジメンだけコントロール群より延長していた
・ICI後のChemoでは特に口内炎が有意に増加
 
▶︎論文中ではICI後のChemoは奏効率は改善するがOSには寄与出来なかったという感じですが、lineが違う点やRAM+DTXが良い傾向である点は考慮すべきところだと感じます。やはり、血管新生阻害剤とICIの相性が良さそうな感じです。